信州の高校女子サッカーで、県内トップクラスの部員数を誇る東海大諏訪。今年の総体は、準決勝で松商学園に0-3と敗れ、ベスト4に終わりました。これまでも準決勝で幾度となく涙を飲んできただけに、選手権にかける思いは強くあります。しかも、準決勝の相手は再び松商学園!ここでリベンジを果たし、悲願の決勝進出となるでしょうか。
練習では、週末に選手権を控える中、公式戦さながらの熱量が感じられました。特筆すべきはコミュニケーションの量の多さ。ゲーム形式の練習で飲水タイムに入ると、選手たちは身振り手振りを交え、個別で改善点を要求していました。
また、隣には県1部リーグで戦う男子サッカー部の姿が!お互いにハーフコートで練習していましたが、終盤は女子が選手権に向けて、フルコートで紅白戦を実施。男女で連携を取り合いながら、公式戦に備えているようです。強豪2チームの練習が1日で見られ、ラッキーな取材でした(笑)。
安藤昌和監督 インタビュー
Q:総体を振り返って。
A:準決勝で負けることがここ何年かは続いています。今年も同じ形になってしまいましたが、負けたこと以上に、自分たちの力が出しきれなかったことに悔いが残りました。相手をリスペクトしすぎて、受けに回ってしまったと思います。そこから選手は奮起して、練習での取り組みも向上しているので、良いきっかけにはなりました。
Q:チームのスタイルは。
A:スーパースターがいないので、11人で攻撃も守備もハードワークしながらやっています。常に数的優位を作って、チームで戦うという形を目指しています。最近はコミュニケーションも増えてきていると感じます。
Q:選手権に向けて意気込みを。
A:準決勝の松商学園戦は、10番の米澤心花選手をいかに止めるかがキーになると思います。相手はテクニックのある選手が多いですが、粘り強く走って、声を掛け合いながら、チームのやるべきことができれば勝てるはず。東海大諏訪女子サッカー部の歴史の新たな1ページを作るためにも、絶対に勝ちたいです。
村上日和主将 インタビュー
Q:総体を振り返って。
A:1年生が入って新チームとして始動しましたが、コロナの影響で思ったように練習ができない中での大会でした。結果は負けてしまったものの、選手権に繋がるような試合はできたと思います。
Q:チームのスタイルは。
A:私たちは技術が高いチームではないので、走り勝つことがポイントになってくると思っています。そこは練習でも意識しながら、全員で声を出して気持ちを一つに頑張っています。
Q:選手権に向けて意気込みを。
A:いつも練習では厳しいことを言っていますが、心の底ではこのチームで勝ちたいと思い続けてきました。これで最後の大会になるので、3年間のすべてを出し切って松商学園に勝てれば嬉しいです。後輩たちにも優勝という結果を残してあげたいので、3年生としての責任を持って頑張りたいと思います。