取材日:7月7日
県総体決勝で松本国際を1-0と下し、7大会ぶり2回目の優勝を決めた東海大諏訪。2016年に東海大三から校名変更して以来、初のタイトル獲得となりました。就任5年目を迎えた忽滑谷祐介監督のもと、ハードワークを信条に堅実なチームを作り上げています。
2014年の全国総体は1回戦敗退。和田恵太前監督のもとで初出場を果たしましたが、東海大翔洋(静岡)にPK戦の末敗れました。それ以来2回目の出場となる今年は、初戦で全国常連の四日市中央工(三重)に挑みます。指揮官が掲げた目標は、3勝してベスト8に進むこと。それに向けて県外の強豪校と練習試合を重ね、着々と準備を進めてきました。
四日市中央工は日本代表・浅野拓磨らを輩出し、選手権と総体で3回の優勝を誇る名門。2019年度の選手権では、初戦で松本国際を2-1と下しています。つまり、今回は長野県勢としてのリベンジも懸けた戦い。まずは7/24(日)の初戦、チーム一丸となって粘り強く戦います!
忽滑谷祐介監督 インタビュー
――県総体を振り返って。
毎試合に全てを懸けて戦って、その自信が形になっていったところはありました。勝負にこだわるというところでは、今まで負けてきた経験もエネルギーに変えてきましたし、その悔しさは毎試合にぶつけることでしか跳ね返せないと思っています。今まで涙を流して引退していった選手たちや、支えていただいて保護者さまの思いの分まで表現できたことが、優勝という結果に繋がったと思います。
――全国に向けての準備については。
優勝して浮かれている場合でもないですし、全国までは1カ月しか期間がありません。そんなに強くなることはないので、県大会でやってきたことの質をさらに高めるために、県外に出て練習試合を重ねてきました。守備の部分は最低限すべきことですが、それがどこまで上のチームにも通用するのか。それをやらないでミスしたり、県大会で怪我人が出た影響で組み合わせを変えて失点したところもありました。良い守備から良い攻撃に繋げていくというのは選手たちも分かっていますが、1点の重みというのは練習試合と公式戦で違ってくると思います。
――初戦の相手は四日市中央工です。
県で優勝するのが目標だった我々と、全国で優勝するのが目標の相手が戦うことになります。練習の部分から設定が違うので、そこをどう乗り越えられるか。そこで苦しんだとしても、次の選手権の時はよりパワーが溜まっていて、成長できたと思えるような全国大会にしたいと思っています。
――全国への意気込みをお願いします。
まずは失点しなければ負けることはないので、そこは誰が出てもできるように時間をかけてきました。あとはボールを握れば自分たち主導で組み立てられるので、その時間をいかに作るか。個で戦うにはまだまだなので、組織で戦ってどこまで通用するかというところだと思います。
目標を初戦突破に設定すると、それ以下のものでしかパフォーマンスが準備できません。だから目標は3勝。ベスト8になるのは名だたるチームですし、実力がないと勝てない世界なので、そこに行きたいというのがあります。
岡本圭佑主将 インタビュー
――県総体を振り返って。
準決勝の市立長野戦をみんなで乗り越えられて、それでチームの士気が高まったのは大きかったです。決勝の松本国際戦は、先制してからもう1点取れれば良かったですが、早い時間でのゴールがチームを勢いづけて、守備で粘り強く守れたと思います。
――チームカラーについて。
基本的には4-4-2でやってきましたが、そこでのゾーンディフェンスは強みだと思います。選手たちは明るさと優しさがあって仲間思いです。落ち込んだ時も支えてくれる人が多いと感じています。
――全国初戦の相手は四日市中央工です。
全国常連校ですごく強いと思いますし、選手権(2019年度)で松本国際が負けた相手なので、その借りを返せればと思っています。
――全国への意気込みをお願いします。
練習試合を積んでいく中でチームの成長を感じられていますし、練習から当たり前のプレーをサボらないというところを強く求めています。まずは初戦を突破したいので、どんな相手が来ても自分たちらしく前から行って、粘り強く戦っていきたいです。